「日刊オゼ☆ケン」通信 THE 2nd

「日本一の刃物のまち」前岐阜県関市長「尾関健治」(オゼ☆ケン・オゼケン)の政治活動通信

4月17日のブログ「新型コロナ対策本部会議、休業要請・協力金の周知徹底、関市の学校は5月31日まで休校延長など」

今朝もいつものユックリとした5キロのジョグ・・・ナイキのズームフライ3のフワフワとした感覚も少し慣れてきました。

午前8時半から、新型コロナウイルス対策本部会議。

昨日までは午前11時半から開催予定でしたが、昨晩、県から公表された休業要請に対する協力金に対応するため、急遽、午前8時半に変更。

冒頭、協力金を受け取るためには、明日18日(土)からの休業・営業時間短縮が大前提の条件であるため、今日1日で事業者に対して周知徹底する必要があることを強調。

また、「5月6日まで我慢すれば大丈夫」という雰囲気が一部であるように感じるが、北海道の例を見れば明らかなように、一旦、収まったようにみえても、しばらく後に再び感染が拡がる可能性も高く、5月いっぱいまで延びる、という程度ではなく、夏まで、あるいは年内いっぱいまで、場合によっては1年以上、と続いていくことも、現時点から想定しておく必要がある、という意識を持つことをお願い。

 

今日の会議では長くなるため触れませんでしたが、100年前に大流行して猛威を振るったスペイン風邪は、第一波・第二波・第三波と3回の流行の波があったと言われています。

スペイン風邪の第一波は後の2つの波より致死率は低く、インフルエンザより少し重い症状程度であったそうですが、この後の第二波の前に強毒性のウイルスに変異したと推測されており、2.5~3%という高い致死率により世界で多くの人が感染して亡くなった、という歴史です。

日本におけるスペイン風邪の流行状況は、当時の人口約5,600万人に対して、約2,300万人が罹患し、約39万人が亡くなった、とも言われています。

 

新型コロナウイルススペイン風邪を、衛生環境や医療体制等の当時との違いを抜きに単純に同一視してはいけませんが、仮に現在の感染拡大が収まったとしても、これからもいくつかの波がやって来る可能性がある、ということは頭に置いておかなければならない、と思います。

 

また、終息した後になりますが、この新型コロナウイルスに対して、医学の観点だけでなく、社会心理学、経済学、政治判断等も含めて、多様な観点から研究されることになると思います。

現時点では、新型コロナウイルスの感染の拡がり度合いや致死率が、日本と欧米(アメリカ・イタリア・スペイン等)とかなり異なるのは、何が原因なのか、という点が知りたいですね。

BCG予防接種の効果という見解や、マスク装着率の違いという説や、ウイルスは2種類あるという論考や、そもそも昨年の段階から日本に新型コロナが流行していて、すでに多くが罹患して抗体を持っている・・・という話など、現段階では判断できませんが、数年後には明らかになるでしょう。

 

県からの休業要請とそれに伴う協力金の周知については、関市ホームページ・あんしんメールの他、商工会議所・商工会・各組合を介した連絡の他、職員による訪問と文書配布、電話かけにより対応することを確認。

 

続いて、教育長と学校休校の延長について協議。

上に書いた通り、5月6日までに収まるか不確定であること、近隣自治体で教師や児童・生徒に感染者が発生していることもあり、5月末まで休校を延長することを決定。

ただし、近隣自治体でも同様の動きがあるので、他自治体が発表してから関市として公表することを確認。

結果として、夕方、近隣市が休校延長を発表した後、関市教育委員会から市民の皆さんにお知らせしました。

 

その後は、コロナ対応の個別課題の協議や決裁など。

 

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↑ 昨日、ブログで紹介するのを忘れてました・・・昨日の「せきごはん」は京寿しさんのエビフライ弁当でした

 

午後は断続的な協議や決裁など。

県からの休業要請に伴う協力金、昨晩の資料では一定以上の面積の店舗が対象、との説明でしたが、今日の資料では面積要件がなくなって対象範囲が変更・・・その点は事業者にとっては広く救われるので結構なことですが、市町村に対して変更したことについて事前の説明がなかったのでは・・・。

県担当課は徹夜でこの資料を作られたのは間違いありませんので、大変な苦労をされた上での資料だと思いますし、こういう非常時ですから起こりうることです。

朝の対策本部会議でかなりのムリを承知で、「メールや電話だけでは限界があるから、職員を招集して文書を持って訪問、ポスティングをして周知するように」と私自身が指示をして、一旦は一定以上の面積のある店舗には訪問・ポスティングは終了。

結局、面積要件が外れていたことが途中で分かったので、夕方5時から再び職員にムリをお願いして、訪問・ポスティング部隊が出動。

結果として、雨の降る中、夜にもかかわらず職員は奮闘してくれて、負担を強いることになりました。

 

午後6時から、総理の記者会見のテレビ中継。

関市の立場から言えば、国民一律10万円の申請手続きについて、郵送もしくはオンラインで受け付ける、との表明があったことが一番ありがたいです。

先日まで検討されていた減収世帯への30万円支給の場合、市町村に事務が下りてきたら、給付担当部署はいろいろなトラブルが発生して大騒動になっていたと思います。

仮に事務が下りてこなくても、市が相談窓口を持っただけでも、いずれにせよ「ひっちゃかめっちゃか」になったでしょう。

給付される「お金」については、当然のことながら皆さんの関心が極めて高いですから、少しでも基準は分かりやすく、シンプルなかたちが望ましい、と思います。

 

昨日、細江茂光・前岐阜市長の訃報に接しました。

とにかく突然のことで驚いています。

揺るぎない軸を持った政治家であり、かつ、多趣味で風流な懐ある方でした。

私が市長に就任して、すぐに出席した県市長会の懇親会で、

 「市長はさ、絶対にブレちゃいけないよ。」

とアドバイスをいただいたことを、今でもよく覚えています。

安らかにお眠りください。ありがとうございました。