「日刊オゼ☆ケン」通信 THE 2nd

「日本一の刃物のまち」前岐阜県関市長「尾関健治」(オゼ☆ケン・オゼケン)の政治活動通信

2021年新年の抱負に代えて 『民主政の原点』

2021年新年の抱負に代えて 『民主政の原点』

 

新年、明けましておめでとうございます。


最近、今さらではありますが、古代ギリシアの政治思想に関する本などにも目を通しています。先日、古代ギリシア都市国家アテネの政治家ペリクレスの演説を読みました。

ちなみに、イギリスのジョンソン首相も、尊敬している政治家としてペリクレスの名を挙げています。ぜひ、市民の皆さんにも一読してもらいたい、と考え、以下、一部を抜粋して紹介し、新年の抱負に代えます。

 

この政体下では、すべての市民は平等な権利をもつ。公的な仕事への参加で得られる名誉も、生まれや育ちに応じて与えられるのではなく、その人の努力と業績によって与えられる。(中略)


アテネでは、貧しさ自体は恥と見なされない。だが、貧しさから抜け出そうと努力しないことは恥と見なされる。(中略)


このアテネでは、市民には誰にでも公的な仕事に就く機会が与えられている。ゆえに、政治に無関心な市民は静かさを愛する者とは見なされず、都市国家を背負う市民の義務を果たさない者と見なされるのだ。


塩野七生ギリシア人の物語Ⅱ」p159 - 161)

 

この演説は、紀元前 430 年、スパルタとの戦争(ペロポネソス戦争)の 1 年目に、戦死者に対する国葬の場で、アテネ市民に向けてなされた演説とされています。


約 2500 年前の言葉ではありますが、2021 年の今日でもまったく色あせることはありません。


日々の生活の中で、とかく目の前にあることに対応するため右往左往しがちとなりますが、どんなときでも根幹が揺るがないよう、常に自分自身を律することが大切です。


民主政の原点、とも言えるこの文章とともに、この 1年を歩みます。

 

[まとめ買い] ギリシア人の物語