「日刊オゼ☆ケン」通信 THE 2nd

「日本一の刃物のまち」前岐阜県関市長「尾関健治」(オゼ☆ケン・オゼケン)の政治活動通信

5月16日のブログ「「せきのお食事応援券」は完売、6/1せきチケ販売スタート、5/21図書館(貸本)再開、独立不羈の精神」

今朝は雨がかなり降っていましたが、週末のユックリとした10キロのジョグ。

走る前は気持ちが少し怯みますが、走り出してある程度濡れてしまえば、それほど雨は気にならないものです。

つらつらと頭の中で、いろいろなことを転がしながら。

 

昨日15日から販売をスタートした「せきのお食事応援券」ですが、昨日の段階で13,000枚近くがすでに売れていました。

今日中に売り切れるのは確実な状況でしたが、正午過ぎに「完売した」との連絡がありました。

 

もともとの事業目的は、特に落ち込みが激しい飲食業界を支援するため、期限付きの食事券でお金を早期に循環させ、事業効果を早く出す、というもの。

購入される市民の方からすれば40%のプレミアム付でお得だと思われるでしょうし、逆に行政としても3千万円の財政支出(1冊2千円プレミアム×15,000冊)で、市民の皆さんが進んで自らお金を出してくれ、全体で1億円以上に事業費が膨らむことになりますので、行政にとってもレバレッジ効果があります。

 

プレミアム率だけが注目を集めるかもしれませんが、その根底には関市の皆さんの「関市の飲食店が大変だから応援してあげよう」という思いがあり、これだけ多くの方にご購入いただけた、と思います。

 

1日半での完売、7月末までの利用期限を考えると、当初の事業目的は達せられるもの、と思います。

 

先日、市議会・全員協議会の中で、「利用期限が短いのでは」、「売れないのでは」というご懸念の声もあったそうですが、その後の記者会見でもこの全員協議会での意見を受けて、記者から「市長はどう考えるか」という質問を受けました。

 

 「売れ残る心配より、売り切れてしまい、不満の声が出ることを心配している」

 

というのが私の答え。

 

上にも書いた通り、40%のプレミアム率に「関市の皆さんの応援の思い」が加われば・・・結果はご覧の通りです。

 

すでにお知らせしている通り、6月1日から「コロナ対策プレミアム商品券(せきチケ」を販売します。

プレミアム率は20%もしくは約33%と食事券よりは落ちますが、それでも大変にお得な商品券です。

関市内でお金を循環させるため、ぜひご購入をお願いします。

今回は全世帯分のチケットを準備しますので、売り切れることはありません。

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午後からは、ベルリンフィルでクラシックを聴きながら、読みかけの本を読み進め。

今日はモーツァルトを選択。

本は、「カミング・プレイグ上」、「パンデミック新時代」、「AI vs教科書が読めない子どもたち」、「特命全権大使 米欧回覧実記2」、「日本列島回復論」、「着せる女」、「失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!」。

 

なお、関市図書館ですが、来週5月21日(木)から貸本が再開します。

ただし、館内の滞在時間は15分までであり、閲覧机等の利用はできません。また、本館と武儀分館の開館時間は午前10時から午後5時まで、と短縮されているのでご注意ください。

 

【重要】図書館の貸出等再開のお知らせ(5/21~) - 関市立図書館



先日、「臨時軍事費特別会計」(鈴木晟・著)を読み終えました。内容については触れませんが、本の最後の部分をかなり長くなりますが抜粋。

 

(略)議会は戦費支出の拒否という伝家の宝刀を手に取ろうとはしなかったのである。それは、つまるところ彼らは軍人たちと歩む方向が同じだと考えていたか、あるいは軍当局に断乎異を唱える勇気がなかったからであろう。

 

 統帥権独立・軍部大臣現役武官制・臨時軍事費特別会計を武器に内外政治に恣意を逞しくするが、国際社会における権力闘争にたいして鋭敏な感覚を欠き、したがって確固とした戦略もなくただ眼前の状況に目を奪われて「バスに乗り遅れるな」とばかりに拙劣な行動に出る軍人。

 

 その軍人の行動に批判の目を向けながらも物理的力の前に立ちすくみ、けっきょくは彼らに鼻面を引きまわされる穏健派とか良識派と称されているような政治家や官僚。

 

 時局に便乗し対外硬論と戦意昂揚記事を通じて挙国一致の「空気」を醸成し、国民大衆を煽った新聞。

 

 さらには新聞が醸成するさまざまな「空気」にたちどころに感染し、たとえば無抵抗の老首相に銃弾を撃ちこんで殺害した青年将校のために減刑嘆願書を送るような数多の国民大衆。

 

 こもごも思いめぐらすと、筆者には、誰かれを非難して事足れり、とはとうてい思えない。日本は「挙国一致」で自滅、自壊の道を歩んだとの感が深い。

 

 ならば、敗戦がわれわれ日本人を覚醒させ、正道に戻したのであろうか。

 

 軍部は消滅したが、政治家・官僚は国内外からの圧力に怯んだり立ちすくんだりすることなく、断乎信念を貫くようになったのであろうか。マスメディアはどうか。強者に阿諛追従し、時どきの風潮に染まり、あるいはみずからそれを作りだして国民大衆を扇動するようなことがなくなったのであろうか。そのマスメディアが発するご宣託に拝跪し、付和雷同し共に声を張り上げる国民大衆は過去のものとなったのであろうか。

 

新型コロナをめぐるこの間の政治家・官僚・マスコミ・国民の思考・行動を振り返ると、自分自身も含めて改めて省みざるをえません。

 

福沢諭吉の唱えた「独立不羈」(どくりつふき)の精神が、今それぞれに求められている、と思います。

 

5月21日午後2時までの限定で、藤原歌劇団のオペラ「ラ・チェネレントラ」が観れますね。

 


2018年 藤原歌劇団公演「ラ・チェネレントラ」